ハイグレードダンピング三次元空気ばね式除振台
AHD-SERIES
- チューンド・マス・ダンピング構造を内蔵した『ハイグレードダンピング・スチールハニカム定盤』と『高性能三次元空気ばねシステム』を組むことにより、最高レベルの除振性能を提供します。
- 定盤はそれぞれ固有の周波数に曲げ・ねじれの振動モードを持っており、寸法・形状によって全て異なります。この振動モードに合わせ、一つ一つ設計されたチューンド・マス・ダンピング構造を内蔵することにより、下記のコンプライアンス曲線のような共振ピークを抑えた高性能の定盤を実現しています。
- 上面のダンピングにより、作業面の共鳴を低下。落下防止ボトム構造のシールド加工も標準装備しています。
- 床からの振動に対しては、全方位対応三次元空気ばねを配置し、固有振動数は垂直方向1.2~1.8Hz、水平方向0.6~0.8Hzに抑え、下に示す伝達率を実現します。
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チューンド・マス・ダンピング構造とは
チューンド・マス・ダンピング(tuned mass damping,TMD)構造とは、補助質量とばね、およびオイルの組み合わせにより、定盤の共振の抑制に用いられる、受動型制振器です。
定盤には曲げ・ねじれの基本モードの共振点が存在します。(例えば、下のコンプライアンス曲線では290Hz付近で1次曲げモードの共振ピークが現れます。)この共振点をピンポイントで抑制し、狭帯域で優れた効果を発揮する制振器です。
曲げ・ねじれモードは、定盤の形状・寸法で全く違った周波数で現れるので、それぞれ最適に調整されたTMDの設計がなされます。
なお、オイルは完全密閉されているので、漏れる心配はありません。
共振モードの変動に対応した狭帯域ダンピング構造
最適に同調されたTMDは、卓越する共振モードを集中的に制振することができる一方、搭載物の影響などで共振モードが変化し、最適値が崩れると制振性能が減退する恐れがあります。
JVIの『チューンド・マス・ダンピング構造』は、独自のロバスト設計(※1)により、使用環境や搭載荷重の影響による共振モードの変動にも対応し、狭帯域ダンピング構造でありながら広範囲(※2)にわたり制振効果を発揮する、ワンランク上のチューンド・マス・ダンピング構造です。
下のグラフは、通常のTMD構造とJVI独自のロバスト設計のTMD構造のQ値(※3)を比較したものです。
(※1)ロバスト設計とは、ある系が応力や環境の変化といった外乱の影響によって変化することを阻止し、安定した(=ロバストな)機能を発揮する設計手法のこと。
(※2)広範囲とは、対象となる共振モードを基準に固有振動数で-10%~+5%の範囲(理論値)をいう。
(※3)Q値とは、当該コンプライアンスを理想剛体線で割った値で、振動の増幅度を示す。
伝達率
Transmissibility仕様
Specification型式 |
AHD-1510T |
AHD-1512T |
AHD-1809T |
AHD-1810T |
AHD-1812T |
AHD-2010T |
AHD-2012T |
除振方式 | 全方位対応三次元空気ばね | ||||||
水平維持方式 | メカニカルバルブによる自動式(レギュレータ―設定圧力:0.5MPa) | ||||||
製品高さ(mm) | 800 | ||||||
定盤寸法(WxD)(mm) | 1500×1000 | 1500×1200 | 1800×900 | 1800×1000 | 1800×1200 | 2000×1000 | 2000×1200 |
定盤の厚さ(mm) | 220 | ||||||
定盤内部 | トラス型スチールハニカム構造 ハイグレードダンピング構造(チューンド・マス・ダンピング) |
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定盤上面 |
端面12.5mmより内部 25XY-M6タップ加工、シールド加工 着磁性ステンレス SUS430 5mm使用、ダンピング作業面 |
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定盤側面 | レザーシート貼り | ||||||
定盤下面 | ステンレス4mm | ||||||
搭載可能重量(kg) | 500 | ||||||
製品重量(kg) | 450 | 500 | 490 | 520 | 575 | 560 | 625 |
標準付属品 |
φ6mmx5mチューブ・ワンタッチ継ぎ手(PT1/4オネジ) |
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オプション |
コンプレッサー |
型式 |
AHD-2412T |
AHD-2415T |
AHD-3012T |
AHD-3015T |
AHD-3612T |
AHD-3615T |
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除振方式 | 全方位対応三次元空気ばね | ||||||
水平維持方式 | メカニカルバルブによる自動式(レギュレータ―設定圧力:0.5MPa) | ||||||
製品高さ(mm) | 800 | ||||||
定盤寸法(WxD)(mm) | 2400×1200 | 2400×1500 | 3000×1200 | 3000×1500 | 3600×1200 | 3600×1500 | |
定盤の厚さ(mm) | 320 | ||||||
定盤内部 | トラス型スチールハニカム構造 ハイグレードダンピング構造(チューンド・マス・ダンピング) |
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定盤上面 |
端面12.5mmより内部 25XY-M6タップ加工、シールド加工 着磁性ステンレス SUS430 5mm使用、ダンピング作業面 |
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定盤側面 | レザーシート貼り | ||||||
定盤下面 | ステンレス4mm | スチール材(表面黒色塗装) | |||||
搭載可能重量(kg) | 1000 | 2000 | |||||
製品重量(kg) | 920 | 1040 | 1060 | 1220 | 1340 | 1530 | |
オプション |
コンプレッサー |
型式 |
AHD-4012T |
AHD-4015T |
AHD-5012T |
AHD-5015T |
AHD-6012T |
AHD-6015T |
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除振方式 | 全方位対応三次元空気ばね | ||||||
水平維持方式 | メカニカルバルブによる自動式 (レギュレータ―設定圧力:0.5MPa) |
メカニカルバルブによる自動式(レギュレータ―設定圧力:0.3MPa) | |||||
製品高さ(mm) | 800 | ||||||
定盤寸法(WxD)(mm) | 4000×1200 | 4000×1500 | 5000×1200 | 5000×1500 | 6000×1200 | 6000×1500 | |
定盤の厚さ(mm) | 320 | 420 | |||||
定盤内部 | トラス型スチールハニカム構造 ハイグレードダンピング構造(チューンド・マス・ダンピング) |
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定盤上面 |
端面12.5mmより内部 25XY-M6タップ加工、シールド加工 着磁性ステンレス SUS430 5mm使用、ダンピング作業面 |
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定盤側面 | レザーシート貼り | ||||||
定盤下面 | スチール材(表面黒色塗装) | ||||||
搭載可能重量(kg) | 2000 | ||||||
製品重量(kg) | 1445 | 1660 | 1970 | 2240 | 2220 | 2540 | |
オプション |
コンプレッサー |
※タップ加工は、端面12.5mmより可能です。
※M6-50mmマトリクスの型式は AHD-×××× となります。(4桁の型式の最後に何も付けないでください。)
※タップ加工無しの型式は AHD-××××N となります。(4桁の型式の最後に N を付けてください。)