ハイグレードダンピング防振ゴム式除振台
RHD-SERIES
- チューンド・マス・ダンピング構造を内蔵した『ハイグレードダンピング・スチールハニカム定盤』を防振ゴム式除振システムに搭載。テーブルトップの剛性とダンピング特性を特に重視したモデルです。
- 定盤はそれぞれ固有の周波数に曲げ・ねじれの振動モードを持っており、寸法・形状によって全て異なります。この振動モードに合わせ、一つ一つ設計されたチューンド・マス・ダンピング構造を内蔵することにより、右記のコンプライアンス曲線のような共振ピークを抑えた高性能の定盤を実現しています。
- 上面のダンピングにより、作業面の共鳴を低下。落下防止ボトム構造のシールド加工も標準装備しています。
- 比較的静かな作業環境で使用される場合などに適しており、空気ばね式除振台に比べ、低周波の ゆらぎが無く安定感があり作業性が高いことが特長です。
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チューンド・マス・ダンピング構造とは
チューンド・マス・ダンピング(tuned mass damping,TMD)構造とは、補助質量とばね、およびオイルの組み合わせにより、定盤の共振の抑制に用いられる、受動型制振器です。
定盤には曲げ・ねじれの基本モードの共振点が存在します。(例えば、下のコンプライアンス曲線では290Hz付近で1次曲げモードの共振ピークが現れます。)この共振点をピンポイントで抑制し、狭帯域で優れた効果を発揮する制振器です。
曲げ・ねじれモードは、定盤の形状・寸法で全く違った周波数で現れるので、それぞれ最適に調整されたTMDの設計がなされます。
なお、オイルは完全密閉されているので、漏れる心配はありません。
共振モードの変動に対応した狭帯域ダンピング構造
最適に同調されたTMDは、卓越する共振モードを集中的に制振することができる一方、搭載物の影響などで共振モードが変化し、最適値が崩れると制振性能が減退する恐れがあります。
JVIの『チューンド・マス・ダンピング構造』は、独自のロバスト設計(※1)により、使用環境や搭載荷重の影響による共振モードの変動にも対応し、狭帯域ダンピング構造でありながら広範囲(※2)にわたり制振効果を発揮する、ワンランク上のチューンド・マス・ダンピング構造です。
下のグラフは、通常のTMD構造とJVI独自のロバスト設計のTMD構造のQ値(※3)を比較したものです。
(※1)ロバスト設計とは、ある系が応力や環境の変化といった外乱の影響によって変化することを阻止し、安定した(=ロバストな)機能を発揮する設計手法のこと。
(※2)広範囲とは、対象となる共振モードを基準に固有振動数で-10%~+5%の範囲(理論値)をいう。
(※3)Q値とは、当該コンプライアンスを理想剛体線で割った値で、振動の増幅度を示す。
伝達率
Transmissibility仕様
Specification型式 |
RHD-1510T |
RHD-1512T |
RHD-1809T |
RHD-1810T |
RHD-1812T |
RHD-2010T |
RHD-2012T |
除振方式 | 防振ゴム | ||||||
製品高さ(mm) | 800 | ||||||
定盤寸法(WxD)(mm) | 1500×1000 | 1500×1200 | 1800×900 | 1800×1000 | 1800×1200 | 2000×1000 | 2000×1200 |
定盤の厚さ(mm) | 220 | ||||||
定盤内部 | トラス型スチールハニカム構造 ハイグレードダンピング構造(チューンド・マス・ダンピング) |
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定盤上面 |
端面12.5mmより内部 M6-25mmマトリクス、シールド加工 着磁性ステンレス SUS430 5mm使用、ダンピング作業面 |
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定盤側面 | レザーシート貼り | ||||||
定盤下面 | ステンレス4mm | ||||||
製品重量(kg) | 389 | 435 | 427 | 453 | 507 | 493 | 553 |
搭載可能重量(kg) | 500 |
型式 |
RHD-2412T |
RHD-2415T |
RHD-3012T |
RHD-3015T |
RHD-3612T |
RHD-3615T |
除振方式 | 防振ゴム | |||||
製品高さ(mm) | 800 | |||||
定盤寸法(WxD)(mm) | 2400×1200 | 2400×1500 | 3000×1200 | 3000×1500 | 3600×1200 | 3600×1500 |
定盤の厚さ(mm) | 320 | |||||
定盤内部 | トラス型スチールハニカム構造 ハイグレードダンピング構造(チューンド・マス・ダンピング) |
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定盤上面 |
端面12.5mmより内部 M6-25mmマトリクス、シールド加工 着磁性ステンレス SUS430 5mm使用、ダンピング作業面 |
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定盤側面 | レザーシート貼り | |||||
定盤下面 | ステンレス4mm | |||||
製品重量(kg) | 810 | 925 | 946 | 1102 | 1120 | 1306 |
搭載可能重量(kg) | 1000 | 1500 |
型式 |
RHD-4012T |
RHD-4015T |
RHD-5012T |
RHD-5015T |
RHD-6012T |
RHD-6015T |
除振方式 | 防振ゴム | |||||
製品高さ(mm) | 800 | |||||
定盤寸法(WxD)(mm) | 4000×1200 | 4000×1500 | 5000×1200 | 5000×1500 | 6000×1200 | 6000×1500 |
定盤の厚さ(mm) | 320 | 420 | ||||
定盤内部 | トラス型スチールハニカム構造 ハイグレードダンピング構造(チューンド・マス・ダンピング) |
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定盤上面 |
端面12.5mmより内部 M6-25mmマトリクス、シールド加工 着磁性ステンレス SUS430 5mm使用、ダンピング作業面 |
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定盤側面 | レザーシート貼り | |||||
定盤下面 | ステンレス4mm | |||||
製品重量(kg) | 1281 | 1493 | 1608 | 1871 | 1844 | 2157 |
搭載可能重量(kg) | 1500 |
※タップ加工は、端面12.5mmより可能です。
※M6-50mmマトリクスの型式は RHD-×××× となります。(4桁の型式の最後に何も付けないでください。)
※タップ加工無しの型式は RHD-××××N となります。(4桁の型式の最後に N を付けてください。)